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DCIわっくんのドラムコー便り」0607
by Hiroaki Nakanishi at Phantom Regiment 2011

スプリングトレーニングが始まって約3週間が過ぎました。

肉体的にも精神的にも厳しい練習が続いていますが、ようやくショーの全体像も見え始め、いよいよ夏が始まる実感にわくわくする毎日です。

6/5には本拠地Rockford近郊のLeaf Riverにてパレードを行いました。パレード自体は短いものでしたが、Phantom Regiment 2011として人前でパフォーマンスする最初の機会だったこともあり、緊張感のあるいい本番だったと思います。初めて着る真っ白なユニフォームに、「自分はあの憧れのPhantom Regimentの一員なんだ」と気持ちも昂ぶりました。ユニフォームの胸には、今年のショータイトル「Juliet」にちなんでモンテギューの家紋が付けられています。

ショーについて詳しくはコチラ

パレード終了後はRockford Collegeに戻り、「History Night」と「Member Orientation」が開催されました。

History Nightとは、Phantom Regimentが持つ50年以上の歴史を学ぶ催しです。過去の代表的なショーをスクリーンに映しつつ、今までにいたる経緯を設立当時のメンバーや現在のディレクターが話してくれました。いつから白いユニフォームになったのか、なぜドラムメジャーは指揮棒を使うのかなど、なかなかマニアックなお話も聞けました。「これから君たちは自分達で歴史をつくるんだ」という言葉に胸が熱くなると同時に、プレッシャーも感じます。Regimentのメンバーとしてどうあるべきなのか、どう行動するべきなのか、考えさせられました。

Member Orientationでは、ベテラン達(2年以上在籍)によるルーキーの歓迎会が行われました。歓迎会といってもパーティーのようなワイワイした空気ではなく、厳かな儀式です。詳細はメンバーのみが知れる秘密だそうでここでは明かせませんが、とても感動的で、あたたかい歓迎の儀式でした。名前入りのドッグタグをもらい、ついにメンバーとして認められたんだと実感します。

6/7には、Sinnissippi Parkにて「Music in the Park」という名のコンサートが開催されました。野外コンサート会場で何百人もの観客を前に演奏します。プロのトランペッターとの共演や、過去の名ショーの再演、そして今年のショー曲の初披露など、一時間弱のコンサートにしては盛りだくさんの内容でした。日々の厳しい練習のつらさも、お客さんの拍手と笑顔で吹き飛びます。終盤では僕もプレイしながら鳥肌が立つほどの感動に包まれました。メンバーにとってもよい気持ちの切り替えになったようで、明日からの練習にもさらに力が入りそうです。

今週末には、衣装を着て本番と全く同じようにショーをする「Dress Rehearsal」が予定されています。沢山の人が来てくれるそうなので、いまから楽しみです。それが終われば、いよいよ最初の移動。ファーストショーが行なわれるテキサスへと向かいます。

それではまた!